- 2025.11.11
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【医師が徹底解説】老け見えの原因⁉目の下の3本線
みなさん、こんにちは。
副院長の吉田です。
今回は、みなさんがとても気にされている“目の下”について解説したいと思います。
女性の目の下は、よく見ると3本の線、溝があります。

目の下すぐにあるのが“涙袋”です。この涙袋の下の溝が1本目の線です。そして、女性の目の下にあっていい線はこの線のみです。
涙袋の中身は、主に眼輪筋という目を閉じる筋肉です。そのため、涙袋は個人差や左右差などが大きく、上手な方はきれいに涙袋を出したりすることができます。
涙袋はヒアルロン酸で作る事ができます。

その下にあるのが“目袋”で、この下の溝が2本目の線です。
この目袋の中身は、眼球の重さにより年々外に押し出される眼窩脂肪です。
この目袋の凸は、上側では涙袋を消してしまい、さらに下側ではクマを作り、いいことは1つもありません。そして、外に押し出される眼窩脂肪は、皮膚の下の眼輪筋ごと外に押し出してしまうため、皮膚の薄い方は特に内側で筋肉の赤みが透けて見えていることが多いです。

その下にある溝が“ゴルゴライン”です。あの漫画ゴルゴ13の主人公に深く刻まれた線です。海外ではゴルゴラインなんて言い方はされず、インディアンラインと呼ばれています。インディアンが顔に書くペイントのラインに似ているからです。
この線はかなりやっかいで、ただの線ではありません。顔面骨から皮膚に向かってつながる靭帯がゆるむ事によって起こるもので、遺伝が関係していると言われています。若い頃からある方もいれば、年々はっきりしてくる方もいます。この線があると、顔がとても平らな感じになり老けた印象を与えてしまいます。
僕はほうれい線よりも、このゴルゴラインの方が顔の老化に深く関わっていると思っています。

この様に目の下は、複雑に凸の部分と溝の部分があります。
例えば目袋が凸なのに目の下にヒアルロン酸をいれて修正しようとすると、涙袋から頬までつながってしまい、目の下が何だかボテッとした印象になってしまいます。また、皮膚が薄い方はヒアルロン酸が青く見えてしまう事もあり注意が必要です。
そのため、目袋が凸の方はしっかり脱脂して、平らにしてあげることが基本となります。そうすると、今まではっきりしなかった涙袋がはっきりと出てきます。
しかし、その下にはゴルゴラインがあるため、凸が無くなった分目袋の下が少し凹んだ印象になってしまいます。その予防のためにも、脱脂の際は同時にPRP注入をオススメしています。PRPとは多血小板血漿の事で、要は自分の血液を注入するだけなので透けて青く見えたりする事はないため安心です。

目の下の形は人それぞれで、何が正解と言う事はありません。しかし、顔の重心を下げないようにする、これは大原則です。僕が顔の下の方は部分痩せをオススメしているのもこれが理由です。
それと同じ位、目の下を痩せさせないようにする事はとても大事な事なのです。
目の下が気になる方はカウンセリングで相談してください。
