- 2026.02.07
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「くり抜き法がいい?」ホクロ治療についてCO2レーザーと他の治療法の違いを吉田医師が解説
みなさん、こんにちは。
副院長の吉田です。

先日ホクロのカウンセリングをしていて、患者さんから少し誤解されやすいご質問をいただいたので、今日はその点について解説したいと思います。
その方はホクロの相談で来院されました。
顔にある小さなホクロのため、いつも通りCO2レーザーの説明をしたところ、くり抜き法を希望していると言われました。くり抜き法とは、パンチバイオプシーと言われる器具やメスを使って、その名の通りホクロをくり抜くやり方です。
インターネットや他院でこの方法を知り、「くり抜き法の方が良いのでは」と考えて来院される方も少なくありません。
もちろん悪い方法ではありませんが、くり抜く深さを調節することが難しく、またくり抜くのが面でくり抜くことになり、点で治療するCO2レーザーに比べると、煩雑と言わざるを得ません。
ホクロのカウンセリングの際は必ず説明していますが、ホクロの細胞は毛穴の中にも隠れています。つまりホクロの細胞は、平らな面で存在している訳ではなく、深い点浅い点の集合体として存在している訳です。
そのため、ホクロの施術の時は、深い点(毛穴)は深く、他は浅く・・とわざと凹凸ができるように施術するのです。仕上がりをきれいにするためには、なるべくご自身の組織を残さないといけないからです。しかし、組織を残しすぎると今度は再発という問題がでてきます。
このように、ホクロのCO2レーザーは面で単純に削っているのではなく、仕上がりや再発を考慮して点で削っているのです。
畑を一気にならすのではなく、雑草の根を1本ずつ処理するようなイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれません。
ただCO2レーザーもやり方は違えど、形はくり抜いていることになるため、くり抜き法をご希望の患者様にCO2レーザーでの施術をお勧めしました。
しかし、説明を重ねても、今回はくり抜き法へのご希望が強く、一度検討したいとのことでお帰りになりました。
もちろん、どの施術を受けるかは患者さんの自由だとは思いますが、
くり抜き法はCO2レーザーなどの機器がないクリニックで選択されることも多いため、個人的には少し印象に残る出来事でした。
それではここで、他にホクロの施術はどのようなものがあるのか解説します。
まずレーザー以外では切開があります。
切開の場合は縫合しますので、浅い深いなど関係なく脂肪層まで切り込んでホクロを切除できるため、再発の可能性はほぼありません。大きなホクロの場合は、深さも深くなってしまうためCO2レーザーではきれいにできないため、切開する必要があります。
次に電気メスです。
ホクロを削るという意味ではCO2レーザーと同じですが、電気メスは対極板を使って通電させる仕組みのため、熱の拡散がCO2より広くなります。もちろんドクターの慣れも問題もありますが、一般的にCO2レーザーの方が余計な熱拡散がなく、狙った範囲で削ることができる点で優れていると言えます。
他にエルビウムヤグレーザーというものがあります。
このレーザーはとても優秀で、周囲の熱変性を全く起こしません。CO2レーザーよりさらに切れ味が鋭い、といったところでしょうか。余りに切れ味が鋭いため、このレーザーは麻酔無しで施術することが可能です。麻酔無しで皮膚を削れるなんて不思議ですよね。
欠点は、熱変性がないため止血ができないという事です。施術中に小さな血管を傷つけて出血した場合は、圧迫止血にて止血するか、止血のできるデバイスに変更する必要があります。圧迫止血はその場は止血できても、動脈性の場合等帰宅してから出血する可能性もあるので注意が必要です。
そして血管腫には使えません。
いかがだったでしょうか。ホクロの施術と言っても色々なやり方があるのがわかったと思います。
自分のホクロにはどの施術が向いているのか、よくカウンセリングで相談して決めることが大切ですね。
