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サブシジョンとは

皆さん、こんにちは。医師の吉田です。

今日はサブシジョンについてお話ししたいと思います。

 

サブシジョンって聞いたことありますか?

簡単に説明すると、ニキビ跡の手作業によるオーダーメイド治療の事です。

 

ニキビ跡は、ニキビの炎症が真皮に及び、治癒する過程で瘢痕化して皮膚の中で引き攣れを起こしている状態です。このニキビ跡の瘢痕・引き攣れの程度に応じて、様々な治療がある訳です。

程度が軽ければ、ピーリングやフォトフェイシャルで、程度が強くなればピコフラクショナルやダーマペン、シルファーム等を行います。サブシジョンはさらにこの後に位置する治療になります。

 

具体的に何をするのかと言うと・・・

 

ニキビ跡の本体は先ほど説明した通り、皮膚の中にある硬い瘢痕です。

これが引き攣れて表皮を引っ張り込み、皮膚に凹凸を作っている訳です。

サブシジョンはこの瘢痕、引き攣れを皮膚の中に針を入れて、ドクターが手作業で切開・剥離していくものです。

サブシジョン以外の治療が皮膚表面からアプローチするのに対して、サブシジョンは皮膚の中から直接アプローチするのが特徴で、それだけ効果が高いと言えます。

 

いくつかよく聞かれる質問にお答えしておきます。

 

① 皮膚の中を針で切開して、傷として残ったり色素沈着したりしないのか?

→なるべく色素沈着を起こさないために、通常は先の丸いカニューレを使用します。瘢痕が高度に硬い箇所はスポットで針を使い、色素沈着を最小限に抑えます。皮膚を切開する訳ではないので、傷としては残りません。

 

② 瘢痕を切開しても、また皮膚が落ち込み凹みにならないのか?

→瘢痕が硬ければ硬いほど、再び凹みができる可能性があります。(再発)そのため、瘢痕を切開した後にヒアルロン酸等を注入して再発を予防します。それでも再発を完全に無くす事は難しいため、通常複数回施術を行います。(1~2ヶ月に1回)

 

③ダーマペンやピコフラクショナルとどちらがいいのか。

→サブシジョンはニキビ治療最後の手段として位置付けているので、まずは他の治療を優先して下さい。それでも難しい場合にサブシジョンを検討いたします。しかし、ニキビ跡の状態、個数などは個人差が大きいため、最終的な判断は診察してからになります。

 

④手術やケガの傷跡・ケロイドにも効果はあるか?

→水疱瘡の跡などには有効です。しかし、皮膚の表面が傷跡になってしまっているものや、CO2レーザーでホクロを深く施術しすぎた凹みには効果はありません。あくまで、皮膚の内側の引き攣れを解除して凹凸を無くす治療であり、取りすぎて組織が足りなくて凹んでいるものにも適応はありません。

 

 

いかがでしたか?サブシジョンについてご理解いただけたでしょうか?

もしご興味あれば、クリニックで丁寧にご説明しますので、是非一度カウンセリングにお越しください。

 

それでは引き続き減量がんばります!